私は以前から人の生活に根差した仕事をしたいと思っていました。最初は飲食業界で働いていましたが、そこでのお客様とのお付き合いはあくまでも一過性のもの。もっとじっくり向き合いたいと感じていたときに、シノザキコミュニティに出会いました。ここなら、「衣食住」の「住」の部分で、しかも憧れの恵比寿という地で、人の生活にもっと深く関わる仕事ができると思ったのです。
現在は、建物の管理業務を担当しています。受け持っている物件は15件ほど。オーナー様に保全・改修のご提案をしたり、工事の現場を管理したり、入居者様からのお問い合わせに対応したり…仕事内容は多岐に渡ります。大手であれば部門ごとに担当が分かれているのでしょうが、当社の業務には「これだけやっていれば良い」という区切りがありません。個人の裁量に任されている部分が大きいからこそ、その物件のただ一人の担当者として、オーナー様と深いつながりを築くことができるのです。
以前、ひさしのちょっとした修理がきっかけで知り合ったオーナー様がいらっしゃいました。その後、空調の法定点検や排水溝の清掃などの提案をし、建物の管理全般を任せて頂けるようになったのですが、その方に「黒田さんのおかげで建物の管理に関心が持てるようになった」と言われたことがとても嬉しかったですね。そのオーナー様とは現在でもお付き合いをさせて頂いています。
同じように物件を所有しているオーナー様でも、その管理に対する意識は様々です。専門知識がないせいで、こまめなメンテナンスを敬遠している方もいらっしゃいます。私とのお付き合いがきっかけで、大切な物件をいかに守っていくかということを考えて頂けたら、これほど嬉しいことはありません。
実際の業務では、社内よりも現場に出ていることの方が多いですね。職人さんと話をしながら工事の進捗状況を確認したり、それを建物のオーナー様に報告したりしています。いわば、双方の仲介役です。オーナー様と職人さんの間で意志のズレが生じないように、うまくコミュニケーションを図ることが大切です。そのためには、私自身が専門的な工事の内容もしっかり理解していなくてはいけません。
まだ業界経験の浅い私ですが、今後はさらにたくさんの物件を担当し、会社の規模拡大に貢献していきたいと思っています。そのためには、まず実際の現場での経験を積み重ねること。職人さんとのやりとりで専門知識を高め、オーナー様とのコミュニケーションで信頼関係を築くことが何よりの近道だと思っています。